オスロ空港にて

トロムソ空港にて8:30の飛行機に乗るが、ホテルを出るのは6:30とずいぶん早い。ホテルに着いても人はまばらで、辺りも暗かった。

ただ、空港の職員はとても親切で気さくだった。チケットのチェックインをすると、荷物に貼り付けるタグが出てくるのだが、付けるのに手間取っているとやり方を教えてくれたりなど、進んで手伝っている。ノルウェー人は親切な人が多いとも聞いていたのでお国柄なのかもしれない。

飛行機はオスロへ行き、そこから乗り継ぎでコペンハーゲンへと向かう。コペンハーゲンではオーロラは見えないので、昨日でオーロラツアーとしては終了である。飛行機は小型だったが、満席だった。ツアーの日本人がやはり多いが、外国人もそれなりに居た。

オスロ空港にはあっさり着いたが、広い空港なので移動が大変だった。職員は小型の車で移動してたりする。乗り継ぎの飛行機の時間まで時間があったので空港探索へと出かけた。荷物は家族に見てもらえばいいので、こういう時は複数人は楽である。

二階の方へ行くと、動く歩道があったので、それに乗って見た。どこまで行くのかと思ったら、そのまま地下の荷物置場まで行ってしまい、慌てて戻った。

空港内は、国内エリアと国際エリアに分かれており、国際エリアの方に免税店がある。そろそろお土産でも買わないとなと思い、手持ちのお金がないので両替しようと思ったが、国際エリアの方には両替する場所がなかった。一回入ってしまうと出れないようである。出来たかもしれないが、それを確かめるすべはない。

だが、両替機らしいものがあったので行ってみた。だが、お金を入れる場所がない。カードのみである。クレジットカードでお金が引き出せるらしい（正確に言うとローンという形になるのだが）。なので両替機というよりもATMか。

カードを入れると、暗証番号を入れろ的なメッセージが出ていたので、入れようとしたが、OKとCancelが画面上に見当たらない。このまま進めてよいか怖くなったので、中断しようと思ったが、さてどうやるのだろう。Xマークがあるので、多分やり直しだと思いやり直し出来た。なので安心して再びチャレンジし、見事500デンマーク・クローネ（約1万円）をゲットした。一万円が必要かどうかはさておき、これが交換の最小単位だったので仕方がない。

これでようやく買い物が出来る。いそいそと免税店へと向かった。免税店は当然税金がない。高い税金の国なので、ずいぶんと安く感じた。もっとも、結局見ているだけで何も買わなかったのであるが。ここはノルウェーなので、ノルウェー・クローネが必要なのである。まあ、デンマーク・クローネも使えるだろうが、お楽しみはコペンハーゲンにとっておこう。

コペンハーゲンの夜散策

コペンハーゲンに到着し、ホテルに向かう頃には既に夕方になっていた。天気は曇り時々雨。霧が少々といったところ。青空が恋しい。

コペンハーゲンはデンマークの首都である。人口は、市としては52万人程。都市圏の人口としては190万人と中々の都市だ。

町並みは、流石に首都といったところだろうか。洗練されている。石造りの古く大きな建物が綺麗に並んでいる。いかにもヨーロッパといった感じがする。空港で貰った地図を見ても町並みが非常に見やすい（もちろん地図でデフォルメされているからということもあるが）。

ホテルを出て、まずは列車に乗ろうということで、ホームへと向かった。鉄道は、道路の下を走っているのが見えた。だが、切符を買おうとしたら、値段が高かったので、結局辞めてしまった。一駅ぐらい乗ろうかというノリだったのだが、料金体系はどうもエリア単位のようで、短い距離は損なのである。初乗りが高いという感じだ。ただ、駅のホームには改札口などは特になく、普通に入れてしまった。これなら普通に乗れそうな気がするのだがどうなのだろう。

ちなみに、料金のことだが、エリア単位なのは確かだったが、更に一時間以内なら、鉄道もバスも乗り放題であるそうである。うーむ、もっと活用するべきだったか。

また、自転車も中に入れる。担いで電車に乗る人が結構居た。街の道路も自転車が多い。自転車用道路があるぐらいである。歩道と間違えてうっかり歩くと危険だとガイドさんに言われていたが、うっかり歩いてしまった。

ところで自転車だが、レンタル自転車というのもあり、実質無料であるらしい。事前に調べなかったことが悔やまれる。

さて、結局、そのままブラブラとコペンハーゲンの夜を散策することになった。目的地は妹が行きたいと言っていた店である。まずはTigerへ行った。

価格を見るとずいぶん安い。10DKKとあるので、大体200円ぐらいだろうか。200円ショップである。ポテチが売っていたので、空港で卸しておいたお金をここで使った。あと、会社の人のお土産用にチョコレートを買った。店を一通り見て満足したが、他の家族はまだまだ買い物をしているようなので、外で待つことにした。

しばしぼーっとしていると、消防団のような格好をしている少年に声をかけられた。何かと思ったら、後ろにあるゴミ（マックの飲み物）を持っていっていいか？と聞いているようである。当然、自分のものではないので構わないと（ジェスチャーで）応えると、回収していった。どうやら清掃員のようである。仕事かボランティアかはわからないが、少年のようなので、そういう活動だろうか。

その後も、行き交う人を眺めたり、屋台？を引っ張っている人（自走しているので、散歩しているようにも見える）を見たりと時間を潰した。家族たちはずいぶんと長い間出てこないなと思ったら、上の階に行っていたらしい。荷物がずいぶんと増えていた。

その後はIrmaというスーパに行った。これも妹のリクエストである。買い物袋などにあるかわいい少女のマークが人気らしい。両親は、ここでチーズを買い漁っていた。ここでもお土産にチョコレートと自分用に紅茶を買っておいた。

夜中にブラブラと歩くのは危険ではあるが、やはり楽しい。街灯が少ないので、かえって店の光などが幻想的に見える。こうしてみると、日本の夜はずいぶんと明るい。もっとも、治安的には不安が出るので、一人では出歩けなさそうだが。

それにしても歩きやすい。車がちっとも来ないのだ。それもそのはずで、どうやらストロイエという歩行者天国のところを歩いていたようだ。観光客には嬉しいところだ。

夕食は、ブラブラ歩いているときに見つけたカフェで取った。ビッフェ形式でない夕食はそういえば初めてかもしれない。とりあえずステーキを頼んだ。父親は、ムール貝を頼んだが、来たのが鍋一杯に満載されたものがどーんと出たので笑ったしまった。何だか顎が痛いなぁと思いつつ、むしゃむしゃと肉にかぶりついた。

コペンハーゲンの短い観光

朝起きてたら、何だか調子が悪い。風邪薬を飲んだら楽にはなったが、風邪を引いてしまったということだろうか。

さて、今日で観光は最終日であるが、自由時間は午前中のみである。午後にはもう飛行機に乗らなければいけない。ちと短いが、元々目玉はオーロラなのである。ここはある意味ついでの場所だから仕方がない。もっとも、今回の旅行ではそのついでの場所が一番見どころが多くて困っているのだが。

観光名所は色々あれど、それなりに場所が離れている。さてどうしようかと相談した結果、とりあえず人魚姫の像を見に行った。少々遠いのでタクシーを使うことにする。

だが、渋滞していることもあり、みるみるうちにメータが上がっていき心臓によくない。近場ならば自転車の方が確かに早く付きそうだ。降りるとき、現金で払うと言っているのに、カードの画面を示していた。よく見たらチップ率の入力もある。多少多めにお金を（父親が）渡してさっさと降りた。

目的地からは少々遠い場所で降りたので、しばし歩いた。広い公園らしき場所に入ったら、白鳥が泳いでいた。寄ってきたのでお菓子をあげてみると、他の鳥までバサバサとやって来た。歩いている時には気が付かなかったが、後で地図を見たら見たことがある地形だった。五稜郭である。綺麗な星形だった。

人魚姫自体は、まあ、こんなものかという代物で、よくよく考えてみたらわざわざ見に来ることもなかったかもしれない。車でさっと行けるかと思ってたが少々思惑が外れてしまった感はある。だが、川の水がとても綺麗だったので、まあこれも観れたからよしとしよう。川の向こう側には火力発電所らしきものが見えたし、軍艦が止まっていた。

次にローゼンボー城へと向かった。教会やマンションが続く。奇妙な姿をした銅像もちらほらとあった。見てて飽きないが、建物がどれも大きいので、近くに見えてもそれなりの距離を歩かねばならないので少々堪えた。

途中、真っ赤な家が続く場所があった。長屋ではないが、イメージ的にはそれに近い。地図を見るとクロコダイル通りと書いてある。一見、倉庫のようにも見えたが、人は住んでいるようだった。

しばらくぶらぶら歩いていたら、大きな庭園と城が見えた。ローゼンボー城である。庭園に比べると城はややこじんまりとしたところだが、堀が掘られており、れっきとした城である。

城の中は見学できるようなので、中に入った。90DKK（2000円ぐらい）と少々高い。展示物は、特に説明書きとかはなかった。貰ったパンフレットを片手に見学する。Wifiにつなげば解説が聞けるようだが、英語なのでどちらにしろ分からない。

城の中を進むと、Ⅳ世やⅤ世の部屋がある。世代が多くなると入れなくなるのではなかろうか。展示品も色々あったが、日本の浮世絵が描かれた壺などもあった。展示方法が中々ユニークで、一見すると曼荼羅のような形で皿などを壁に配置してあった。

塔を上り、三階へいくと、そこが謁見の間だった。流石というか、とても広い。外から見ると城自体はそんなに大きな感じはしなかったのだが、部屋数も多いし、意外と広い。

城の周りは、兵隊がビシ！という音が聞こえてきそうな感じで巡回して警護をしている。おふざけでからかったりしたら撃たれそうで怖い。

もう少し見ていたかったが、時間切れとなってしまった。また、風邪薬切れのためか、体調も急速に悪化してきた。そこで旅は切り上げとなり、機上の人となり、帰路へと着いた。

なお、帰国後は、土日は寝込み、翌週はとてつもない体調不良で仕事に望んだことを付け加えておこう。仕事的には佳境な時期だったのでこれ以上休めなかったのだ。こうして、2回目の海外旅行は体調不良というお土産付きでの旅行となった。